越前藤下新次氏作黒打ち三徳包丁
去年5月に惜しまれつつ引退されたそば切り包丁で有名な越前伝統工芸士、藤下新次さんが鍛造された三徳包丁を入手することができました。
Youtube の動画では髪の毛を面白いように切断していたので、その切れ味を確かめるのが楽しみでした。
箱から出して先ず自分の指の腹に当ててみると、???
髪の毛をみじん切りなどとてもできません。
コピー用紙を何とか切ることができる程度でした。
うーん、伝統工芸士といってもこんなものなのかな・・・と思い(もう亡くなられましたが、堺の伝統工芸士:刃付け師でもかなりいい加減な仕上げをする人がいました)包丁を処分しようかと思いましたが、一度研いでみることにしました。
刃先に中山の水浅葱で軽く小刃を付けたところ、見違えるように切れます!
新聞紙はもちろん、髪の毛も自由自在に切断できるようになりました。
ほんの数回仕上げ砥石を当てただけでこんなに変わるとは・・・研ぎは中々に奥が深いですね(^_^)
研ぎ抜いて真剣に切れる刃を付けてみたくなりました。