普段使い出刃包丁の化粧研ぎ
今日は台風10号が四国~中国地方を横断していますが、皆さんのところは影響はないでしょうか?
私が住んでいる阪神地区は夕方まではほとんど雨も降らず、風も大したことはなかったのですが、18時ごろになって結構雨が強くなってきました。
今日は仕事が休み(昨日まではお盆無しで働いていました)だったので、朝から普段よく使っている出刃包丁を研ぎました。
この出刃包丁は関西では知る人ぞ知るという日本橋正直の出刃包丁です。
研ぎやすく長切れする上に、少し大きめの小刃をつけるとかなり荒く使っても欠けたりすることはありませんが、見た目がもう一つですね(^^;)
そこで中山の蓮華巣板を地金に当ててみたのですが、どうもうまく曇りません。
この出刃の地金はかなり硬いので、なかなかいい感じにできません。
奥殿、丸尾山巣板の小割を使って何とかここまで。
裏もいい感じにピッタリ浅黄に当たりました(^^)/
切っ先は結構研ぎぬいていたので、30度ぐらいの小刃をつけてかえりをとるとなかなかの切れ味です!
前回淡路島で釣ってきた約50匹の魚を下ろした小出刃もついでに研ごうと思ったのですが、全然研ぐ必要がないぐらいキレキレの状態だったので、クレンザーで表面を磨くだけにしました。
裏も完璧です!
この120mmの小出刃ですが、白紙3号製、堺の伝統工芸士 名工 富樫憲治さんの作品です。
さすが堺でも出刃なら富樫と言われるほどの方の鍛造されたものは、箱出しでも素晴らしい切れ味(これは研ぎ師さんが優秀なのでしょうが)でかなり荒い使い方をしてもかけないどころか全く切れ味が落ちません。
鯛や大カサゴの兜割りや、急いでいたので中骨ごと切断したりもしたのですが・・・
改めて富樫さんの出刃包丁のファンになりました。