1年ぶりに大阪日本橋の正直に行ってきました
今回も心斎橋に行く用事があったので、立ち寄ることにしました。
心斎橋での用事を済ませたらちょうどお昼過ぎだったので、浪花そばで昼食を。
鰻丼と天ぷら、すだちそばのセットをいただきました。
お腹がいっぱいになったところでいよいよ正直へ!
日本橋の交差点近くの黒門市場の反対側にある狭い路地を入っていくと、
見えてきました!
独特の包丁のオブジェです!
お店に入ると中の様子は20年以上前とほとんど変わっていません。
粋な東京の下町っていう感じです。
奥から奥さんが出てこられて、フグ引きを見せてほしい旨を告げると中から親父さんが出てこられました。
かなり老けた(当然なんですが・・・)親父さんは、それでも粋な江戸っ子という雰囲気があり、カッコよかったです。
座敷の奥にある桐の箪笥から青鋼の9寸フグ引きを5本出して目の前に並べてくれたので、1本づつ念入りにチェックさせてもらいました。
その後白鋼の9寸柳刃も見せてもらい、私の好みに合うものを各1本づつ選び購入することに。
正直の包丁は値段の割に研ぎやすく長切れします。
以前から料理人の間では人気のあった包丁ですが、親父さんがあまり商売を広げる気がないのか全く広告や販売努力をしていません。
本当にいい包丁が世間ではあまり知られないのはもったいないような気もしますが、親父さんはもう高齢ですしのんびりと対面で商いをしたいのかもしれませんね。
まず青鋼のフグ引きに本刃付けをしてみました。
研承の#300→#1000→#3000、で研ぎ抜き、その後菖蒲谷の蓮華巣板でシノギから下の傷取り。
鋼は北山→大谷山戸前浅黄で小刃付け、地金は大平内曇りをあてた後同じ内曇りの小割で化粧研ぎで完成です。
柳刃の方はまた後日。