巣板マニアのブログ

危ない奴と思われますが、刃物(主に包丁)と砥石(中でも戸前浅葱)を集めていますので、紹介していきたいと思います。

牛刀と柳刃が堺から納品されました

1月にお願いしていた7寸和牛刀と尺柳刃が今日納品されてきました。

イメージ 1

イメージ 2

しのぎのないタイプの細めの牛刀で、これぐらいなら家でも使えそうです。

材質が青1鋼で軟鉄を薄い目にしてもらいました・・・本焼きでも良かったのですがしっかり鍛造したら本焼きと硬さは変わらないといわれて、納期の関係で割り込みにしました。

しっかりとした感覚が欲しかったので、少し重い目にしてもらったせいか持ったときの感じが抜群に良いです。
切れ味も良かったのですが・・・


こちらは色々と注文をつけて無理をお願いしてできてきた尺柳刃です。

イメージ 3

イメージ 4

みたところ普通の柳刃と変わりません・・・むしろ霞の研ぎ方が少し荒いかも・・

この柳刃は材質が白1鋼で折れてもいいのでできるだけ硬く打って欲しいとお願いして、伝統工藝士が渾身の研ぎで刃をつけてくれたそうです。

ちなみに今回の包丁ですが4人の伝統工藝士さんに作ってもらうという贅沢な注文をしてしまいました。

この白1の柳刃ですが、地金も刃金も傷だらけでまだ仕上げの途中かと思ったぐらいですが、鯛の身を切ってみると今まで経験したことがないような切れ味でした。

大げさに言うと、最初に刃が引っかかる感じが手に伝わったかと思うとスパッと切れてしまうという感覚です。

牛刀の良く切れたという感動が一瞬でなくなってしまいました。