大平戸前と奥殿蓮華巣板とちょっと変形超軟ステンレス包丁
今日は、大平の大判戸前です。
中硬で研ぎやすく、よく滑ります。
研磨力もありなかなかいい砥石なのですが、悪く言えば中途半端です。
人工の#1000位からこの砥石を当てても、ある程度傷を取って仕上げに持っていくこともできる力はあるのですが、キレがないというか・・・十分なポテンシャルはあるのですが。
刃鋼は半鏡面、地鋼は曇りと結構きれいな仕上がりを見せてくれます。
次は奥殿蓮華混じり巣板~硬口です
砥面は結構広いのですが、厚さは20mmと中庸です。
研ぎ心地は・・・かなり良いです。
気持ちよくて、つい研ぎすぎてしまうほどです。
刃鋼、地鋼ともに明るい半鏡面に仕上がります。
巣板の仕上げ用に重宝しています。
おまけ
嫁が昔使っていた包丁を荷物の奥から引っ張り出してきて、研いで欲しいと言い出しました。
私の学生時代の友人がドイツに留学に行ってたときに送ってくれたもので、懐かしいから使ってみたいということです。
正直言って柔らかいステンレスの安物なので、すぐに切れなくなるのはわかっていたのですが・・・
少し丸刃の変形はあったのですが、これぐらいで助八さんに頼むことはできないので、少し修正して簡単に刃をつけました。
研ぎ疲れた芝居をした私は、来週末に欲しい包丁を頼みに行ってもええか?ときくと嫁は機嫌よく良いよといってくれました。
柳刃で本焼きの鏡面仕上げやからきれいやでというと、それは楽しみやねといいながら嬉しそうに私が研いだ包丁でたまねぎをみじん切りして良く切れると喜んでいました。
今から堺に行くのが楽しみです。